人類の進化に(別の意味で)貢献した人に贈られる。それが「ダーウィン賞」。

この世で無限のものはたった2つ-宇宙と人間の愚かさだけだ。しかし宇宙のほうは、もしかしたら有限かもしれない(アルバート・アインシュタイン)

 「ダーウィン賞」。それは、愚かな人が愚かな方法で自らの命を絶つことで、残すべきでない遺伝子を人類から抹消したものに与えられる実在の賞である。ダーウィン賞を受賞するためには、以下の条件を満たす必要がある。

  1. 遺伝子プールから自分を抹消すること
  2. あり得ない判断力の欠如を示すこと
  3. 自業自得の死であること
  4. まっとうな判断力を備えていること(よほど愚かな行為でない限り、子供は対象外)
  5. 裏のとれる事例であること

 そんな、栄誉ある賞を受賞した人たちを紹介するのが、アスペクトから発行された、ダーウィン・アワード 死ぬかと思ったインターナショナルである。かつて私が読んだ、2001年に講談社から発刊された「ダーウィン賞!―究極におろかな人たちが人類を進化させる」と重複したネタばかりだったらどうしようかと心配だったが、そのようなことはなかったので一安心。
 講談社版では「サファリパークの猛獣エリアのど真ん中で車を降りてトラに食われた」話など、誰も同情などしない死に様の数々が紹介されていたが、アスペクト版も同情の余地なしの話題が満載である。以下に一部を紹介するので、残りはあなた自身が購読して受賞内容を確認して欲しい。


 あと、この本を読んでからは、決してノイズキャンセリングヘッドフォンだけは買うまいと心に決めた。というのも、メキシコでヘッドフォンをつけっぱなしにしながら自転車をこいでいたため周囲の音を聞くことができず、空港の滑走路を横切ったときに着陸してきた飛行機にはねられた受賞者の話が紹介されていたからだ。
2008/03/08