32bitマイコン・PIC32を使ってみよう

Beggining of PIC32 programming
 
PIC32はマイクロチップ社が開発するプログラマブル32bitマイコンのシリーズです。IoTやMakerブームで様々な種類のマイコンが入手できますが、LEDのオン・オフや、符号化処理をしない簡単な通信だけなら、ArduinoやRaspberry Piだけでも十分に実現できます。それでもあえてPIC32シリーズを選択肢に含める理由として次のものが挙げられます。

PIC32プログラミングの技術書としてAmazonで真っ先に見つかるのが、後閑哲也氏の著書「PIC32MX活用ガイドブック」です。ただ、PIC32マイコンのレジスタなどの技術情報を得るには大変便利な本著ですが、プログラミングという点では力不足になりつつあります。と、いうのも、サンプルコードで利用しているライブラリーがマイクロチップでは過去の遺物(レガシー)扱いとなっており、今後発展する予定がないからです。

意外に役に立つのが「ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ」という技術書です。本来はCPUの動く仕組みについて解説した本なのですが、x86よりもMIPSアーキテクチャに重心を置いており、第8章の「組み込みI/Oシステム」ではざっくりとながら、PIC32を用いたGPIO、SPI、PWMなどのプログラムサンプルを閲覧することができます。
TNKソフトウェアではこれらの参考資料を基に作成・開発したPIC32マイコンによる作品や近代的なプログラム例を公開していく予定です。
2018/09/20