トナー転写方式電子回路基板自作のまとめ(KiCad:パーツライブラリ編)

How to make an original electric board(KiCad:Parts library)
それではまずは基板をパソコンでデザインしてみましょう。KiCadはオープンソース発のプロジェクトですが、このソフトで作られたファイル形式も受け付けている基板印刷業者が増えていますので、本格的に基板を制作する際にも役立ちます。ここではネットに散乱しているKiCadの一連の操作をひとつにまとめ上げています。

KiCadを起動したらまずはプロジェクトを作成します。
抵抗やコンデンサなど、基本的なパーツはソフトウェアに含まれていますが、ICなどの使う人が限られるパーツは自分で作成しなければなりません。ただ、電子パーツを取り扱うRSコンポーネンツでは、主要なチップのレイアウト図をライブラリーとして提供しています。なので、配布されているのであればライブラリーを使ってみましょう。 ライブラリー配布サイトに行き、型番を入力・検索します。ここでは32bitPICマイコン「PIC32MX220F032B」を検索しています。
お目当ての製品が見つかったら、「ECAD Model」にあるリンクより、製品詳細ページに行き、必要に応じてユーザー登録とログインをして、データファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたアーカイブファイルの「KiCad」フォルダーにある一連のファイルをプロジェクトフォルダー(*.proファイルのある場所)にコピーします。共通フォルダーに保管したり、インポートする手法もありますが、これが一番手っ取り早いです。

プロジェクトウィンドウより「回路図レイアウトエディター」ボタンを押して、エディターを開きます。次に、ウィンドウの右端にある「シンボルを配置」を選択し、エディタ上の任意の位置をクリックします。
配置するパーツを選ぶダイアログが表示されるので、この中からダウンロードしたライブラリーのパーツを見つけます。
パーツを選択すると、レイアウトにパーツが追加されます。
2018/09/10