さあ、ゲームを作ろう!

 「クラスまみれのゲームプログラミング入門」の実践編がいよいよ始動です! 実践編では、DirectXプログラム編で作成したオリジナルのゲームエンジンライブラリを利用して、ひとつのゲームを開発していきます。

 作成するゲームは、ずばり、シューティングゲーム。ゲームプログラミングを学ぶに当たり、シューティングを題材にするメリットは、次のようなものがあげられます。

1.物理演算を考慮する必要がほとんど無い

 アクションゲームなど、高低差が存在するタイプのゲームでは、重力をはじめとする難解な物理計算を考える必要がありますが、スクロール型シューティングではその必要が無く、プログラミングの重要な部分を集中的に学ぶことができます。

2.基本的なアルゴリズムは一通り学べる

 当たり判定や移動ルーチンなど、ゲームに必須とされるアルゴリズムはざっと習得することが可能です。

3.根強い人気がある

 シンプルかつ爽快なシューティングゲームは、人気のゲームジャンルのひとつです。作る方も遊ぶ方も楽しめるのですから、これほどいいことはありません。

 「クラスまみれのゲームプログラミング入門・実践編」では、「プレイヤー」「敵」「背景」と、オブジェクト単位でデータを作成していき、最後にひとつにまとめる手法をとります。オブジェクト指向プログラミングなら、このように分担作業が簡単にできるのも魅力の一つですね。

 それでは、こちらのリンク先より圧縮ファイルをダウンロードしてください。「クラスまみれのゲームプログラミング入門」で組み立てたゲームエンジンのDLLバージョンソースと、シューティングゲームプログラムのひな形がVisual C++ 2008プロジェクト形式で格納されています。実践編では、このソースを元に開発や解説を行っていきます。

ゲームエンジンのダウンロード(Visual Studio 2008形式)

 起動したプロジェクトをそのままコンパイルすると、真っ黒なウィンドウが表示されます。

 これから紹介する流れに沿って作成したプログラムがうまく動作しないという方のために、すべてを通したプログラムをこちらにて配布しています。
完成プログラムのダウンロード(Visual Studio 2008形式)