素人にもできる3秒コンピュータウイルスクッキング

  1. テキストエディタを開く
     秀丸エディタでも、メモ帳でもかまわないので、テキスト形式での保存ができるソフトウェアを起動します。
  2. 以下の文字列を記入する
    X5O!P%@AP[4¥PZX54(P^)7CC)7}$EICAR-STANDARD-ANTIVIRUS-TEST-FILE!$H+H*
     一字一句間違えずに入力すること。面倒であればコピー&ペーストでも可。
  3. シフトJIS形式で保存する
     半角文字を直接保存できる形式ならば何でもかまわない。ちなみにUnicode形式では、これらの文字列は別のコードに変換されるため、ウイルス作成に失敗するので注意すること。ファイル名は好みでOK。
 すると、セキュリティを中程度以上に設定した、まっとうなウイルス対策ソフトウェアがパソコンにインストールされているのであれば、保存したらすぐに警告メッセージが表示され、ファイルはまもなく抹消されてしまうだろう。

 実はこれ、海外のウイルス対策団体「eicar」が、一般のウイルス対策ソフトウェア開発メーカーに対して提供している、いわゆる実験用のウイルスなのである。早い話、「この何でもない文字列が格納されているファイルはウイルスと見なしてね」とeicarがお願いしているファイルなので、たとえこのテキストをたとえ実行形式にしたうえで、実行しようとしても、OS自体がウィンドウズの実行形式ファイルと見なさないため、何も起こらないし、何も悪さはしない。
2006/12/28