HUNTERxHUNTER23巻の元ネタの内容とは

HUNTER×HUNTER」の単行本第23巻の表紙袖に記載されていた「大阪のTVおもしれぇ〜」というコメントと、「復讐」と描かれた謎のイラスト。私はこの元ネタを知っている。そのテレビとは、毎日放送(TBS系列)の吉本若手芸人総出演番組「オールザッツ漫才2005 GO GO!」である。

黒幕は大阪吉本が誇るカルト芸人「ケンドーコバヤシ」その人だ。自称「誰よりも下ネタが嫌いな芸人」であるケンドーコバヤシは、番組の中で、たれ目がデザインされている宴会芸用のメガネをかけ、上半身裸に『復讐』の2文字が書かれたブリーフ1丁(ブリーフの中には「味の素」の瓶が仕込まれている)という異様な風貌で舞台に上がるやいなや、日本変態協会代表・変 態男(へん たいお)と羊のメリーちゃんの結婚披露宴の司会というコントをやり始める。

結婚する1人と1匹に送られてきた祝電(荒木飛呂彦様、府中刑務所在住の田代まさし様、変態協会福岡支部長・王貞治様)を紹介した後、最後はカメラに向かって大股広げ、「わ・か・つ・き・ち・な・つ」と絶叫。午前4時にふさわしいネタ(午後11時45分から5時間15分の長丁場番組のため、この頃になると正統派の芸は誰も笑ってくれない)を惜しげもなく披露してくれたのである。

ネタのマニアックさから、ケンドーコバヤシのネタをテレビで拝見することができる機会は年に一回、この番組くらいなものである。それゆえに、オールザッツ漫才を楽しみにする理由としてケンドーコバヤシを挙げる人も多い。今年のケンドーコバヤシはどんなネタをひっさげてくるのだろうか。
2006/03/19