レミングスの集団自殺という都市伝説

 レミングスというネズミの一種は、海に向かって一斉に飛び込み自殺する習性があるといわれているが、この話に生物学的な根拠は全くない。それなのになぜ集団自殺の代名詞のように用いられているのかといえば、1958年に制作されたディズニーのドキュメンタリー映画「白い荒野」でレミングスが集団自殺するワンシーンがあったからである。

 では、はじめに述べたように根拠は全くないのに、なぜそのようなシーンが撮影できたのか。それは、映画スタッフがレミングスたちを川を見下す崖に運んでいき、無理矢理「演出」させたからというのが実際の話らしい。
2005/08/08