エンジニアのハンダ吸引器SS-02に安物のシリコンチューブは使えるか

Can I use a cheap silicone tube with SS-02 solder sucker?
潰れたネジを外す工具「ネジザウルス」が有名な株式会社エンジニアが販売するハンダ吸い取り器「SS-02」は、先端がシリコンチューブになっており基板に密着しやすく、強い吸引力が得られることより、ジャンク品などからの電子部品取りが大好きな方々に特に人気の工具です。
一方で、吸い取ったり吐き出したりした半田の塊がチューブをたやすく傷つけてしまうため、先端の耐久性が犠牲になっている一面もあります。

交換用チューブは電子部品ショップなどで簡単に手に入りますが、見た目は何の変哲も無いシリコンチューブ。そこで、市販のシリコンチューブを代替品として使えないかを検証してみました。
今回用意したのはノーブランドの食品用シリコンチューブ(内径2mm・外径4mm)で、価格は1mで100円もしません。純正品だと1m換算で3000円(5cm×2本で300円として計算)なので、30分の1以下です。耐久温度が200度と、純正品の耐久温度(350度)よりも大分低いのが唯一の懸念なので、装着する前に実用に耐えられるかの検証をしてみます。
検証は極めてシンプルではありますが、370度に熱したハンダを10秒間チューブにひっつけて、形状に変化が見当たらなければOKということにしています。

結論。20秒ほど接着しても劣化は見当たらず、実用テストとして、ジャンク品のメカニカルキーボードのキースイッチおよそ110個を連続して取り外してみましたが、シリコンが溶けてしまうことはありませんでした。
趣味としてのハンダ付け作業の範囲であれば十分に使えそうです。
2023/08/04