Lipo電池内蔵製品をバッテリーレスで動作させる
Operate products with built-in Lipo batteries without batteries
「SOUND BAR SPEAKER BRIGHT2」というBluetooth対応スピーカーを手に入れたのですが、内蔵されているリチウムポリマー電池が500mAhしかなく、2時間しか電源が持たないうえに、説明書には「充電しながら使用しない」という注意書きがあり、USBケーブルを繋げっぱなしにすると電池に良くない影響がありそうだったので、電池なしのUSB電源のみで動作するように改造してみました。
肝となる部品はDCDCコンバーターの一種である「
LM2596降圧モジュール」です。このICが搭載されたモジュールは、最新のチップに比べれば電力効率がやや落ちるもの、1個100円ほどと安く買えることができます。
このモジュールにUSBケーブルのコネクターケーブルを繋げて、USB端子を任意のUSB ACアダプターに接続します。
モジュール内、青い部品にある溝のある金属をマイナスドライバーを使って回すと電圧の調整ができます。出力する電圧を3.7vちょうどにしてしまうと、機器側が電池の残量不足として動作を止めてしまうことがあるので、出力側が3.8~3.9vの間くらいになるまでネジを(20回くらい)回します。
この機械では赤いコネクター部分にリチウムポリマー電池が繋がっていたので、この電池を取り外し、この部分にモジュールの出力部を接続します。プラスとマイナスを間違えないようにしましょう。
ほとんどのリチウムポリマー電池は3.7vなので、基本的には多くの電子機器やスマートフォンがこの手法で動作しますが、時刻などのバッテリー供給が常に必要なデータは電源を切ると失われてしまいます。
ちなみにUSB PDにはPPS(Programmable Power Supply)という仕様があり、これを応用すればDCDCコンバーターを使わずとも出力できる電力を細かく調整できるのですが、モジュールの価格がこなれるのはもうちょっと先のようです。
2024/12/30