お絵描き色塗り補助AIアプリをComfyUIに移植する

お絵描き補助AIアプリ「AI-Assistant V4」にはベタ塗りの画像から凹凸や影の強弱などが反映された着色を全自動で行う機能が備わっていますが、この機能はStable Diffusionをベースに一連の流れを自動化したプログラムとなっているので、ComfyUIでも再現することができます。

ComfyUIへ移植するに当たっては、線画と色塗りの画像を個別に指定するようにしています。これにより、アプリ版では内部で行われていた線画抽出処理を省略できるので、処理速度が若干向上します。また、ComfyUIではLoad ImageノードでCtrl+Vキーを押すとクリップボードから取り込むことができるので、ペイントソフトからファイル出力する手間も省けます。

このワークフローを利用するには各モデルを指定されたフォルダーに保存する必要があります。

モデル保存先
AnimagineXL V3Models/StableDiffusion
ControlNet-LineartXLModels/ControlNet
sdxlVAEModels/VAE
厚塗り、アニメ塗り、水彩塗りデータModels/Lora


Optimized image resizeは、私が開発したカスタムノードで、ControlNetなどで操作しやすいように画像のサイズを調整、配置してくれます。リサイズ画像の大きさが統一できるようであれば、ほかのノードを利用してもかまいません。

色塗りの画風は「Painting style」のドロップダウンリストから変更、原画の正確さは「Ksampler」の「denoise」の値を調整します。
2025/06/05