スマホなどのBluetoothオーディオをパソコンで受信・再生する
スマートフォンやパソコンからBluetoothスピーカーやイヤホンで聴くのは今や当たり前です。一方で、スマートフォンからパソコンへBluetoothオーディオを転送する話はあまり聞きません。と、いうのも、これまではBluetoothオーディオの受信に対応するパソコン向けのBluetoothアダプターはごく一部のメーカーが提供するドライバーとの組み合わせでしか使用できなかったためです。
2020年6月に公開されたWindows 10 Ver 2004では、Bluetoothオーディオを受信するためのプロファイルである「A2DP sink」にOS側で対応したため、メーカーに関わらず、ほとんどのBluetoothアダプターでオーディオを受信することができるようになっています。
しかしながら、オーディオの受信はアプリからの制御が前提になっているため、ペアリングしたらすぐに使えるとまでは現時点ではいきません。
MicrosoftストアにはこのBluetoothオーディオの受信に特化したアプリが「
Bluetooth Audio Receiver」として配信されています。
このアプリを使用する前に、まずはWindows 10のシステム設定の「デバイス」より、音声を送りたいBluetooth機器、たとえばスマートフォンをあらかじめペアリングしておきます。
アプリストアからダウンロードしたBluetooth Audio Receiverを起動し、ウィンドウ上部にあるBluetooth機器のリスト(クリックするとドロップダウンする)からスマートフォンを選び、「Open Connection」をクリックすると、接続が開始されます。接続がうまくいかないときは、スマートフォンで何かしらの音声を再生させて、通信を活性化させてみましょう。
接続が完了すると、ライン入力デバイスとしてサウンドの録音一覧に追加されます。あとは一般的なパソコン向け録音機器と同じように制御することができます。
アプリは
Githubでも公開されており、プログラミングの知識があれば、自由にカスタマイズできます。
2021/03/25