XP-Penのペンタブ・液タブで音量ボタンを追加する

Assign Volume-Up/Down keys to XP-Pen tablet's buttons
XP-Penが手がけているパソコン用ペンタブレットは、高い品質ながらもワコムの同スペックモデルよりも半額未満というリーズナブルな価格で手に入ることより、人気のブランドです。管理人もArtist 15.6を持っていますが、Wacom Oneを上回る大画面は、お絵かきだけでなく、ゲームや映画のながら見をするのにもうってつけです。
XP-Penの高機能モデルには、タブレットに左側にホイールやボタンが備え付けられており、キーボードのキーを割り当てることもできます。通常では、物理キーボードから入力できるキーしか割り当てられませんが、以下の手順を踏むことで、音量やメディア再生などの特殊なキーも割り当てることができます。

まずは、ペンタブレットのユーティリティーツールを起動して、「エクスプレスキー設定」を選択します。
エクスプレスキーのボタン割り当て画面より、割り当てたいボタンより「ファンクションキー」を選び、入力画面を表示させます。ここでわざといろいろなキーを押していきます。これは、後でこの設定を見つけやすくするためです。
割り当てが終わったら、トップ画面に戻り「適用」ボタンを押して、一度設定を反映させます。続いてもう一度ツール画面を起動したら、「設定をエクスポートする」をクリックして、pcfgファイルとして編集内容を保存します。

このファイルをテキストエディタで開きます。エディタの検索機能などで、先の入力画面で表示されていたキー文字列を探し出します。
タグで囲まれたテキストを書き換えます。
画像の場合、音量を上げるボタンになります。以下はテキストの置き換え例です。

キーの役割置き換えるテキスト
音量を上げる1|VolumeUp|175|30|0
音量を下げる1|VolumeDown|174|30|0
音量のミュート1|VolumeMute|173|30|0
再生・一時停止1|MediaPlayPause|179|30|0
前のトラック1|MediaPreviousTrack|177|30|0
次のトラック1|MediaNextTrack|176|30|0

Windowsパソコンであれば、これらの数字はWindows APIのキー番号と一致します。すべての番号はマイクロソフトのドキュメントで確認できます。

書き換えたデータを保存したら、これをタブレットツールの「設定をインポートする」から、そのファイルを読み込めば完了です。
「私の持っているタブレットにはボタンがついていない!」という方は、拙作の「The Navigation Bar」をお試しください。


ちなみに、XP-Penを「中華ペンタブ」と言う人がいますが、これは間違い。2019年にHanvon&UGEE技術有限会社と合併したものの、れっきとした日本発の企業です。
2020/05/18