SIMフリー端末によるソフトバンクとの契約でへろへろになった話
※2022年1月よりソフトバンクによるIMEI制限が解除されました。つまり、既存のSIMカードでも、そのままSIMフリースマホに繋ぎ変えれば4Gネットワークにつなげることができます。
ヤフープレミアムに加入して、ヤフオクで不要なものを売って貯めたお金をもとにヤフーショップでお買い物するという、Amazonよりもヤフー派な管理人。今年から、ソフトバンクがヤフーとの提携を強化したことや、ソフトバンクホークスのマジックが点灯して優勝セールに期待がかかったこと、また、ネットサービスで携帯電話番号を要求されることが増えたなどの要素が重なったので、これを機会にソフトバンクと契約してみようかと思いました。
しかしながら、ネットで2017年1月からはソフトバンクSIMとスマートフォンのIMEIが紐付けされるようになり制約が厳しくなったなどの情報くらいは見つかるものの、契約した場合、実際にどこまで制限があるのかが全くわかりませんでした。これ以上調べてもきりが無いので、もはや管理人が身銭を切って試してみるしかありません。
- 他社スマートフォンでの契約、代理店では「わからない」
まずはMVMOで使っているMoto G4 Plusをもって、近所のソフトバンク代理店へ相談しに行きました。結果、「わからない」とそっけない答え。そこで「他社が販売する携帯電話をソフトバンクで利用する」というソフトバンク公式サイトの説明書きをプリントアウトした紙を見せたところ、「グランフロント大阪にソフトバンクの直営店があるのでそこなら契約できるかも」との回答をいただいたので、後日梅田へ出向くことになりました。
- 直営店にはSIMフリースマホ難民が押し寄せていた
大阪日本橋でお買い物を済ませた帰りに、グランフロント大阪北館二階にある直営店に立ち寄ったら、お客さんでいっぱい。店員に聞くと2時間待ちという状態だったので、この日は契約を断念しました。そのときの店員さん曰く「いろんな地域のお客様がSIMフリー端末での契約相談に訪れています」とのことでした。大阪と縁の薄い地方の方は、ソフトバンクのサイトよりあらかじめ来店予約しておくのが鉄則です。
- 他社端末では契約における障害者割引は適用されない
後日事前予約をした上で、改めてグランフロント大阪を訪問。難民が押し寄せるだけあって、スタッフも慣れたもの。すぐに専用のSIMカードを引っ張り出してきて契約を終わってしまいました。ちなみに、ハートフレンド割引における新規契約や機種変更における手数料の割引は適用されず、一般と同じ3000円が請求されるとのこと。また、このとき、「スマートログインはできないので注意してください」と口を酸っぱくして言われました。それは私も了承済みなのでそれは問題なし。管理人にとっての問題はネットでは誰も試していないことに対する検証結果です。
- ソフトバンクの4Gスマホでもスマートログインができない!
まずは、Moto G4 Plusからスマートログインを試してみます。
はい、当然ログインできません。これは散々言われてきたことなので無問題です(「Softbankの回線以外」と表記した方がもう少し良いとは思いますが)。
では「スマートログイン対応機種」の対象とされているソフトバンクのスマートフォンからアクセスしたらどうなるでしょうか。
今回使った端末はイオシスで買った「201hw」です。Android 4.0と古いモデルですが、通電チェックのみの新品同様+半年保証で3980円と安価で、通話やSMS専用端末(たまにオーディオプレーヤー)として割り切れば十分に使えます。
まずは、契約したSIMにアダプター(SIMのサイズはマイクロではない)を付けて起動してみました。すると
挿入されたUSIMはこの携帯電話機では使用できませんとのメッセージ。どうやらこのスマホではソフトバンクのSIMを認識してくれないようです。が、検証はまだまだ続きます。この端末のもう一つの特徴は「総務省が指導する以前のモデルで、ソフトバンクショップでSIMロック解除をしてもらえる数少ない機種のひとつ」ということです。ただ、総務省指導以前のモデルに対しては3000円の解除手数料がかかりますので注意してください。
で、SIMロックを解除した状態で、アクセスポイントを設定したところ、パケット通信は滞りなくできました。では、いざ、スマートログイン。
通信エラーが発生せず、暗証番号の入力画面になりました。いけるか、ポイント10倍!?
ご利用中の契約内容ではスマートログイン設定ができません
なんやそれ! 公式サイトやパンフレットでは契約内容(ソフトバンクフリーSIM&ソフトバンクスマホ)に関しては一切触れてなかったやんけ! ……と、いうことで、この一連の実験により、ソフトバンクのAndroidキャリアSIMとフリーSIMでは完全に切り分けられており、契約の内容で制限がかけられているとことがわかりました。
- 機種変更を断られる
このSIMではヤフーの恩恵が全く受けられないことがわかったので、SIMフリー端末での使用を諦め、泣く泣くソフトバンクショップへ201hwへの機種変更をお願いしに行きました。すると、お店の人から「契約内容がここにはないので、移行はできません。契約したショップへいってください」という無慈悲なお言葉が。7日以内なら違約金なしで契約は解除できるものの、契約費は別問題できっちりと徴収されるため、翌日へろへろになってグランフロント大阪の直営店で新しいSIMを発行することによって端末変更の手続き(3000円)をして貰いました。
その場で店員の指導に従ってスマートログインを試みたところ、ちゃんと認証され、ようやくヤフープレミアムがソフトバンクの通信料に含まれるようになりました。
今回の検証はかなり手痛い出費となってしまいました。格安SIMとソフトバンクを絡めることを考えている方たちにとっての参考になれば幸いです。
ちなみに、こちらは様々なところで検証済みの話ですが、ソフトバンク専用SIMをSIMフリー端末に差しても、通話とSMSだけは可能です。ネットワークは端から拒否されるのですが、それでもパケット漏れが心配な人はAPNでソフトバンク以外のアクセスポイント(あるいは実在しないでたらめなAPNとユーザー名、パスワードにする)を指定すると良いでしょう。ただし、運用は自己責任で!
結論:SIMフリー端末にソフトバンクキャリアを使う利点は全くなし!
2017/09/12