里見の謎が時代に追いついたゲームが出たと話題に

里見の謎」というゲームをご存じだろうか。1996年に発売されたプレイステーション用ゲームソフトで、自らパッケージに「おすすめRPG」というシールを貼っていたり、多発する登場人物の珍奇な発言など非常に突っ込みどころの多いゲームである。

 里見の謎の特徴の一つとしてPMLSがあげられる。これは「プログレッシヴマップリンクシステム」の略で、マップとシナリオはすべて縦方向のみの一方通行スクロールで展開されるというもので、当時は物笑いの種とされていた。しかし、2009年12月、時代が里見の謎に追いつくことになる。

 なんと2009年12月に発売された超大作RPG・ファイナルファンタジー13がこのシステムを採用したのである。ゲームの終盤まで単一の一本道マップ(分岐があるとしてもアイテムが手に入る袋小路があるといった程度)で、スクウェア・エニックスの「ゲームシステムよりもシナリオを楽しんでほしい」という姿勢が伺える。
2010/01/11