死んだら犯罪

 ブラジルのビリチバミリンという町では、町の全域が環境保護法の指定区域に該当し、墓地が不足する事態に陥ってしまったことをうけ、住民に死ぬことを禁止する条例案が提出された。罰則規定はないが、「違反者には相応の責任をとらせる」とのこと。(CNNニュースより要約)
 当然のことながら、ブラジルの憲法にも違反するこの条例案は却下される見通しである。が、もともと提出のきっかけは「墓地の新設を認めてくれ」というPRのためなので、廃案は織り込み済みなのだろう。

 話は少し変わるが、日本国内でも、知識人は自殺者に対して「死んではいけない」とか軽々しく言っているが、ろくなセーフティネットを張っていない環境で、それは無茶な話だよと我ながらいつもつっこんでしまう。せめて生活保護費の負担を地方に押しつけるのはやめなさいって。
2005/12/16