ASUSのB450マザーボードで7000MB/sのSSD読み込みを実現する

Ryzen 5000シリーズは2024年時点でも生産が続けられており、執筆時点では今もなお現役です。AMDのチップセットB450はRyzen 5000にも対応していますが、後継のB550とは異なり、PCI Express 3.0にしか対応していないと表向きはされています。が、ネット上ではNVMe SSDの読み込み速度がPCIe 3.0の上限である3500MB/sを超える速度を計測したという報告が多数見受けられます。そこで、Ryzen 3600搭載自作パソコンの延命を図るべく、手持ちのマザーボードでも実現できるかの検証をした結果を紹介します。

今回検証に使用したマザーボードは、ASUSの「PRIME B450M-A」。8000円台で買えるベーシックなミニITXです。
これに接続したSSDは、AcerのゲーミングPCブランド「Predator」シリーズの「GM7000」。公称速度はシーケンシャルリード7400MB/s、シーケンシャルライト6700MB/sのPCIe 4.0 NVMe SSDです。価格は1TBモデルでも1万円前後と非常に安価ですが、5年保証付き(※書き込み上限値を超えた場合を除く)なので、想定外に動かなくなったときでも交換してもらえるので安心。
CrystalDiskMarkでテストした結果がこちら(容量が160GBなのはシステム領域をパーティションで区切っているため)。期待に反して、速度がPCIe 3.0の上限値・3700MB/sまでしか出ませんでした。
メーカーのサイトを調べたところ、2019年9月以降に配信されたBIOSではPCIe 4.0によるアクセスが制限されるようになったとのことでした。

手元のマザーボードのBIOSバージョンは2006だったので、これを制限が導入される直前であるバージョンの1804にダウングレードした上で、速度を再検証します。
すると測定値が大幅に改善され、メーカー公称値に近い数値が示されたことで、PCIe 4.0並の性能が発揮されたことを確認できました。
中古品であればRyzen 5000シリーズの半額程度でRyzen 3000シリーズを動かすためのパーツ一式がそろうるので、ゲーミングPCを安価に自作したい方は参考にしてください。
2024/04/09