3Dプリンターの生成物をねじ切りとボルトで固定するアイデア

サポートを極力減らすことで出力時間やフィラメントを節約できるため、3Dプリンターの出力物を分けて印刷することはよくあります。その分割されたパーツを接続のにネジとナットを使うのは手軽な手法のひとつですが、そこまで強度に固定する必要が無いのであれば、ナットを使わずにネジだけで固定することもできます。

用意するのは、ねじ切りと呼ばれる工具とドライバーハンドルです。ラチェットロック式であればより便利。写真にある3M(直径3mm)ネジ向けのネジ穴を開けるタイプは1000円ほどで購入できます。
CADソフトで設計するときは、ネジ穴ツールを使わずに、普通の穴を貫通させますが、直径はネジの溝を作るため3~5mmほど細くしておきます。積層で印刷される円筒は回転の力に弱いので、その力に耐えられる補強が必要です。
3Dプリンターで出力したら、ねじ切りを穴の部分に刺して回し、溝を掘っていきます。パワーのある電動ドライバーを用いる場合は、壁の薄い箇所で使うと出力部品が破損しやすい点に注意しましょう。
ネジを通すと、円柱に鉄心が通ることでその箇所の強度が上がり、また、接着剤による接着とは違い、メンテナンス時にすぐに分解できるメリットがあります。
2023/11/27