ブラザーの複合機でお手軽に冊子を自炊するテクニック

ブラザーのプリンターとスキャナーが一体化した複合機は、DCP-J968-Nなどの1万円台の安価なモデルでも自動紙送り機能が付属したものがあります。もちろん、数万円するドキュメントスキャナーのような高速な両面同時スキャンは無理ですが、オンラインソフトと組み合わせることで簡易的な自炊(実本の電子書籍化)が行えます。今回はそんなブラザーの製品を使った自炊のテクニックをご紹介します。

  1. 紙を裁断する
    スキャンできるのはA4サイズまでなので、冊子などは中央をカットしてA4以下に納めるようにします。私が今回自炊したのは大学ノートだったので、裁断機のようなたいそうなものは使わず、ホームセンターで打っている強力なはさみを使って中央をばっさり切りました。


  2. 15枚単位で紙をまとめる
    裁断した紙をいくつかのグループに分けておきます。20枚ぐらいであれば給紙トレイに問題なく差し込めますが、紙詰まりの原因になるので、少し余裕を持たせた方が良いでしょう。

  3. 表紙と裏表紙を普通の方法でスキャンする
    ブラザーの複合機はADFの構造上、吸い込まれた紙は一度巻かれて排出されるため、厚紙や薄すぎる紙だと紙詰まりを起こします。そのため、厚みのある表紙だけは個別にスキャンして保存しておきます。


  4. 最初のグループをスキャンする
    給紙トレイにスキャンしたい紙をセットしたら、プリンターのコントロールセンターより「スキャン→ファイル」を選択します。原稿サイズはなるべく指定した方がスキャンの効率は上がります。カラーとモノクロが混ざった雑誌などではカラー設定を「自動」にしてしまうと、淡い色しかない紙をモノクロと認識することがあるので、その場合はすべてフルカラーでスキャンしてからモノクロのページをグラフィックソフトでグレースケールに変換した方が良いでしょう。複合機のスキャナーなので、完了までには少し時間がかかるので、本を読むなどして時間をつぶしましょう。


  5. 最初のグループのファイル名を飛び番号に変更する
    スキャンされるのはすべて表面のみなので、2ページごとに出力されることになります。ここで利用するのがファイル名変換ユーティリティですが、私は「お~瑠璃ね~む」を愛用しています。ここで「連番変換」を指定し、番号を「<03+2>」のようにすると、「03.pngから2番飛び筒のファイル名に一括変換」のような処理を一挙に行えます。


  6. 最初のグループを裏返してスキャンし、リネーム
    名前の変更が済んだら、最後のページの裏面が下になるように、先ほどのグループをセットし直して再び自動スキャンを行います。出力された画像は最後のページから2ページずつ少なくなっていくので、リネームソフトで「<63-2>」のように入力し直し、一括実行を行います。ただし、変更後の番号に空きができていたり、番号が重複しているなどの矛盾が生じているようであれば、2枚同時給紙してしまったなどのスキャナー側でのミスが生じている可能性があるので、その場合はスキャン漏れの画像をチェックします。

     

  7. 同様の手順で残りのグループをスキャンしていく
    順番通りにファイルが並んでいることを確認したら、同様の手順で自動スキャンとファイル名の連番変更を行っていきます。

  8. タイムスタンプを更新する
    これは必須ではありませんが、Googleフォトなどのクラウドサービスでバックアップしたい場合は、ファイル番号とファイル日時を順番通りにすると、よりきちんと自動整理されるようになります。「お~瑠璃ね~む」で1冊分のファイルをリストアップし、「属性変更→タイムスタンプ」より、ほかの冊子のタイムスタンプと重複しないように気をつけて、画像のような設定でページ順にファイルを作成したように装います。


  9. 1つのファイルにまとめる
    非圧縮のzip形式にしておくと、エクスプローラーや漫画ビューアーなどで整理しやすくなるので、少し便利になります(PDF形式だとファイルサイズが大きくなるし、スキャン後の画像がpngやjpegなどのすでに圧縮された形式なので、さらにzip圧縮するのは非効率)。TNKソフトウェアではフォルダ以下のファイルを一挙に非圧縮zip形式に変換してくれる「漫画ビューアー用zipアーカイバ」という便利なユーティリティソフトを提供しているので、ぜひご活用ください。
2017年1月21日