チープなMIDIを豪華なMP3に

 インターネットで配信されている個人制作の音楽には、MIDI形式のものが結構あります。MIDI形式は、音の波形データがそのままはいっているWAVEやMP3、Ogg Vorbisなどとは異なり、「この音色をこの間隔だけ再生するように」といった楽譜上のデータが保存されているため、ファイルのサイズは圧倒的に小さい反面、どのような感じで演奏されるかは、そのMIDIファイルを再生する機械に依存します。

 オーディオ環境にこだわる人でない限り、MIDIデータの再生を支援する機械をパソコンに備え付けていることはあまりないので、MIDIファイルを再生すると、たいていのパソコンではチープな音楽が流れてしまいます。

 と、いうわけで今回はインターネットで配布されているMIDIファイルや、自身で作成したMIDIファイルを、パソコンの再生環境に依存することのない、かっこいいMP3ファイルに変身させる方法をご紹介します。

  1. TiMidity++をインストールする
     TiMidity++はMIDIファイルを再生することに特化したプレイヤーで、パソコンのハードウェア環境に依存しない音楽の再生ができます。ダウンロードはこちらからどうぞ

  2. サウンドフォントを用意する
     MIDIファイルが楽譜に関するデータが格納されているのに対して、サウンドフォントは音色に関するデータが格納されています。「SF2MIDI.COM」という海外のサイトでは、多種多様なサウンドフォントファイルが配布されているので、あなたの好みに合う音色を見つけてください。ただし、サウンドフォントファイルにも著作権はあるので、どこまで利用できるか(対象のサウンドフォントで作成したMP3ファイルは配布可能なのか)の確認は忘れないように。

  3. 圧縮サウンドフォントファイル解凍ソフトを入手する
     インターネットで入手できるサウンドフォントファイルはたいてい、専用のツールで圧縮がかけられた上で、さらにzip圧縮されています。zip形式の解凍はWindows XP以降なら標準でできますが、サウンドフォント圧縮ファイルの解凍には専用のソフトウェア「sfArk」が必要となります。もしダウンロードしたサウンドフォントファイルの拡張子が「sfArk」であったのなら、sfArkもダウンロード・インストールしましょう。

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  4. TiMidity++にサウンドフォントを登録する
     TiMidity++の実行ファイルがあるフォルダに「timidity.cfg」という名前を持つファイルを新規作成し、このファイルをテキストエディタで開き、サウンドフォントのフルパスを記入し、保存します。

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  5. TiMidity++でMIDIファイルを波形データに変換
     「timw32g.exe」をダブルクリックして、TiMidity++を起動しソフトウェアメニューの「出力」から「RIFF WAVE file」を選択します。この状態で「ファイル→ファイルを開く」をクリックするか、直接ウィンドウにMIDIファイルをドロップして、ファイルを読み込ませると、MIDIファイルの録音が開始されます。あとはBeatJam 2007などをつかって、生成されたWAVEファイルをMP3ファイルに変換するだけです。

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2007年8月9日