通常、特定のフォントファイルがどのようなタイプの文字列を出力してくれるかを確認するには、フォントをインストールした上で、ワープロソフトなどで確認するか、ファイルをダブルクリックして簡易ビューアを起動する。あるいは、専用のフォントビューアソフトを導入するしかありません。しかし、いずれの方法にも「プレビューするだけに限れば非常に手間がかかる」という難点が共通しています。
そこで、「手間がかかる」という点に着目し、特別なソフトウェアを起動することなくエクスプローラで簡単にフォントファイルの形状を確認できるユーティリティソフトを開発しました。この「フォント・オン・エクスプローラ」を使えば、ソフトウェアのインストールを行うだけで、デジカメ画像やワードファイルをプレビューするのと同じ感覚で、多数のフォントファイルを簡単かつ手早く整理していくことが可能になるでしょう。TrueType、OpenTypeの両形式に対応し、複数のフォントタイプが含まれるTrueTypeCollectionファイルのプレビューにも対応。インターネットや書籍、市販のソフトウェアで配布されているフォントファイルのほとんどがいずれかの形式に当てはまりますので、ハードディスク内にこれらのファイルをコピーしておけば、サンプルデータをわざわざ印刷する必要はもうありません。
フォント・オン・エクスプローラは、Windows XPとWindows 7(Vista含む)の32bit版と64bit版に対応する４種類のシステムファイルを個別に用意しており、たとえばVistaではサムネイルキャッシュに対応することで次回以降の表示が非常に高速化するなどの、それぞれのＯＳで最も快適に動作するように調整されています。まさにフォントマニアやデザイナー必携のユーティリティといえるでしょう。